山本勝敏です。
政治家は、「結果を出す」のが仕事だと思います。
いくら素晴らしい主張をしても、いくら理にかなった熱弁を振るっても
結果的に何も変化がなかったら、「ただ言っただけ」になってしまう。
勿論、主張することによって、人の心を動かしたり、世論を形成したり
することも大切であり、これはそれなりに変化をもたらした、と言えるでしょう。
しかし、ここで言いたいのは、何が市民や国民にとって有益な結果なのか、
と言うことを政治家は常に考える必要がある、と言うことです。
さて、
先日の田中外務大臣と鈴木宗男議運委員長との間で起きたNGO問題。
その解決にあたった小泉総理の決断。
田中外務大臣の真実を語った勇気は、称賛したいと思います。
そして、族議員の言いなり行政の為体を露呈し、世論を動かしたことは
大いに評価したいと思います。
しかし、外務省の改革には至らなかった。
また、族議員がはばを効かせる現状を打破するには至らなかった。
そういう意味で、言い方は悪いが、「ただ言っただけ」になってしまった。
国民にとって何が有益かと言えば、外務省の改革や族議員の排除だったのでは。
一方、小泉総理の解決方法も釈然としないところがある。
真相究明がされていない。どうして田中大臣までが更迭なのか。
外務省は次官の更迭だけでは変わらない。族議員の横行も変わらない。
バランス重視の従来型の解決だったと感じます。
しかし、おそらく総理が一番考えたのは、補正予算・来年度予算の早期成立や
今後の構造改革だったのではないだろうか。
この経済状況の中、今国民にとって何が一番有益かと言えば、予算成立や
今後の改革であると考えたのではないでしょうか。
ここで、外務省だの族議員だのと、横道にそれている場合じゃない、と感がえた
のではないでしょうか。
そういう意味で、「結果を出す」ことを優先したと感じます。
ただ、今回は、外務省をはじめとする行政の意識改革や、族議員の横行の改革の
絶好のチャンスだったとも思います。
勿論、簡単なことではないでしょうが、欲を言えば、小泉総理だからこそ、
この機会に、これらの改革にも併せて切り込んで貰いたかった、と感じています。
もうひとつ、大橋巨泉さん。
「ただ言っただけ」の最たるパターンになったのではないでしょうか。
「結果を出す」という仕事は、きっと何もなかったのではないでしょうか。
思い通りにならない中でも、時間を掛けてでも、自分が力を付けて変えていく
我慢が必要だったように思います。
「結果を出す」には「力=パワー」が必要です。
私自身も、もっともっと「パワー」を付けなければいけません。