議会内でもまだ合併問題に関心が低かった2000年の時点で、総務常任委員長として下記の報告書にあるような視察調査を企画し、委員会のメンバーと視察に行きました。合併という同じテーマで二箇所の視察を行うことは稀ではありましたが、委員会及び議会として合併に対する関心を高めるねらいもありました。
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多治見市議会議長 総務常任委員会 視察調査報告書 平成12年11月28日 ■視察調査参加者 委員長 山本勝敏 副委員長 岡田智彦 委員 若尾円三郎 ■視察調査概要 1. <場所> 埼玉県富士見市(人口約10万人) 2. <場所> 東京都保谷市(人口約10万人) 1. 富士見市 「2市2町合併について(富士見市・上福岡市・大井町・三芳町)」 【調査理由】 昨今、多治見市やその周辺において、各方面から合併に関する話題が頻繁にあげられている。また、自治省による市町村合併の推進や地方分権時代の到来などにより、全国的に合併の潮流が訪れていると言える。 【調査報告】 平成10年の2市2町与党議員連盟による合併の要望に始まり、平成11年に東入間青年会議所(JC)が署名活動を行い、住民発議によって、富士見市・上福岡市・大井町・三芳町合併協議会が、平成12年4月に設置された。 <2市2町の規模と署名数など>
※有効署名総数:平成11年5月〜6月のJCによる署名活動結果 <合併問題の前提となった広域での取組み状況など> ・広域行政圏「埼玉県西武第一広域行政推進協議会」(S56?) ・まちづくり協議会「埼玉県首都近郊(入間東部)都市づくり協議会」(H2?) ・2市2町共同事業 ・2市2町与党議員連盟 ・東入間青年会議所 …2市2町で構成 ・医師会 …2市2町で構成
<これまでの主な経過> 平成10年11月 2市2町の与党議員連盟(約60名)が「2010年以内の合併」を 平成11年 5月 東入間青年会議所(JC)が「合併協議会の設置請求」の署名活動を 6月 署名活動を終了 7月 署名簿の審査などの諸手続 8月 JCが2市2町の長に対して、合併協議会の設置請求 10月 2市2町の長は合併協議会設置の協議について議会に付議することとした 12月 2市2町の議会が合併協議会設置の協議について可決 平成12年 3月 設置についての協議と規約についての協議を締結 4月 合併協議会を設置 5月 合併協議会第1回会議 8月 合併協議会第2回会議 9月 合併協議会だより(創刊号)の発行 10月 住民意識調査の実施
<今後の予定> 平成12年度 ・新市将来構想の基礎調査 平成13年度 ・新市将来構想案の作成 平成14年度以降 ・新市建設計画原案の策定
【所感】 2市2町与党議員連盟の決断力、JCの行動力など、参考となる点が多いと言える。特に、1ヶ月という短期間に、必要数の5倍以上の署名が集まったことは驚きであるとともに、地域住民の合併問題への関心の高さがうかがえる。
2. 保谷市 「2市合併について(保谷市・田無市)」 【調査理由】 富士見市と同様の理由で、保谷市を調査することとした。 【調査報告】 保谷市が田無市を取り囲むような地形になっており、一体的な市街地が形成されている。
<2市の人口と面積>
<これまでの主な経過> 昭和40年代 合併協議会(法定)を設置したが、合併には至らなかった 平成 9年 1月 保谷市長が「田無市との合併」を公約に再選 4月 田無市長が「保谷市との合併」を公約に4選 9月 保谷市議会にて、合併協議会設置の決議が議員提案で可決 11月 田無市議会にて、合併協議会設置の決議が議員提案で可決 12月 田無市・保谷市合併協議会(任意)設立準備会を設置 平成10年 2月 田無市・保谷市合併推進協議会(任意)を発足 6月 新市将来構想策定委員会(合併推進協議会の付属機関)を設置 平成11年 5月 「新市将来構想案中間まとめ」に関する市民説明会の開催 7月 新市将来構想を策定 *合併の必要性 *合併の効果 9月 両市議会において、合併協議会(法定)設置について可決 10月 田無市・保谷市合併協議会(法定)を設置 10月 合併期日は平成13年1月を目標とし、合併方式は対等合併に決定 11月 新市名の公募の開始(2ヶ月間) 12月 合併による財政効果は、10年間で約189億円と試算 平成12年 1月 新市建設計画の重点施策(4施策)を決定 3月 新市名最終候補を5候補に決定(応募総数約8,700件、種類3,000種以上) 3月
主たる事務所は田無市役所に決定、ただし市民窓口は現両市役所に設置 4月 新市建設計画を作成 7月 市民説明会の開催(計17回) 7月 市民意向調査の実施
…調査項目 :(1)合併についての賛否(賛成・反対・どちらともいえない)
調査方法 :投票所を設けて、選挙方式で実施
特 徴 :投票資格を満18歳以上としたこと
結果の反映:合併についての賛否
…投票結果 :投票率=田無市45.04%、保谷市43.51%、合計44.17%
開票結果 :
(1)合併についての賛否
(2)新市名について 8月 新市名は「西東京市」、合併期日は平成13年1月21日に決定 8月
合併調印、両市議会での議決、都知事への合併申請 9月 都議会での議決、以降諸手続
【所感】 両市長が合併に前向きで、これを受ける形で両議会が議員提案によって合併協議会(任意)設置の決議を行うなど、当初は行政主導・議会主導で進められた。その後は、市民主体の委員会の設置や市民説明会などを経て、最終的に市民意向調査といういわゆる住民投票により合併を決定したことは、住民主導であったと言える。 以上 |