平成12年 3月 定例会(第1回) − 03月22日−04号
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◆11番(山本勝敏君) 皆さんこんにちは。市民クラブの山本勝敏です。今回は3つのテーマで質問いたします。1つ目のテーマが、LETS、地域通貨の提案です。2つ目のテーマが、渋滞対策で、TDMの提案をいたします。3つ目が、環境問題でごみ対策についてお伺いいたします。
1つ目、LETS、地域通貨の提案をさせていただきます。
LETS、ローカル・エクスチェンジ・トレーディング・システム、大ざっぱに訳しますと地域通貨といいます。聞き慣れない言葉と思いますが、これを御提案させていただきたいと思います。その地域だけで使えるお金のことです。
まず、幾つか実例を御紹介いたします。これは「おうみ」という滋賀県の草津市で使われています地域通貨です。草津のコミュニティー支援センターというところがこれを発行しておりまして、ここの喫茶店ではコーヒーが2おうみ、これが1おうみ紙幣ですが、2おうみで飲めます。1おうみが100円換算ですので、約200円で飲めるわけです。また、ここの喫茶店はボランティアで運営をされていまして、ボランティアが1日1人・3おうみいただける、そういう仕組みになっております。ほかにもセンターのトイレの掃除をしたら4おうみですとか、受付窓口の業務で5おうみもらえるようになっております。センターの外でも使えまして、例えば「おうみ」を使いたい人は会員登録が必要なんですが、登録した会員同士で1時間介護のボランティアをしたら5おうみとか、パソコンを教えたら3おうみ、子供用ベッドを譲ったら10おうみというような形でお金のかわりにこの「おうみ」をやり取りするわけです。ほかにもお年寄りの話し相手、あるいは家の掃除、大工仕事など何でもいいんですが、自分の得意とすることやできることを事前に登録しておきまして、同時に自分がしてもらいたいことも登録しておきますと、それが一覧表になって公表されまして、あとは会員同士で話し合いで金額を決めて、サービスや物のやり取りをするという形になっております。この「おうみ」は昨年の9月から本格運用がされておりまして、会員は今のところ36の市民団体と50人の個人ということになっております。
次に、「レッツチタ」を御紹介します。
愛知県の知多半島の市民有志が集まりまして、「レッツチタ」という地域通貨を今まさにスタートさせようとしております。これもやはり会員制ですが、ここでは「おうみ」のような紙幣は使わずに、この記入式の通帳を使ってやり取りします。サービスや物のやり取りをするたびにこの通帳に、取引相手のサインですとか、サービスの内容、それからお互いで話し合って決めた価格、つまり「何チタ」かを記入していきます。サービスを提供した側がプラスの金額、受けた側がマイナスの金額という形です。何度か取引をしまして、集計して定期的に事務局にこの通帳をファックスいたします。サービスの内容としましては、ベビーシッター、運転代行、家庭教師、子供服の販売、マッサージなど70以上の例が挙げられておりまして、自分が提供できるサービスと希望するサービスを事前に登録しておくというのは先ほどの「おうみ」と同じやり方です。
ただいま紙幣型と通帳型、二つを御紹介いたしましたが、ほかにもう一つ、時間預託型を紹介しておきます。愛知県の「さわやか愛知」という在宅福祉サービスの市民団体では、高齢者や障害者の家庭へケアワーカーを派遣しております。このケアワーカーの奉仕料を時間でためることができます。つまり、ケアワーカーは自分が働いた時間を点数として積み立てしておきます。そして今度は自分が病気や、あるいは老後のときに、この点数を使って福祉サービスを受けることができる。そういうシステムになっております。これが時間預託型で、広い意味でのLETSと言えます。
いろんなやり方がありますが、このLETS、地域通貨はもともと経済学者のシルビオ・ゲゼルが70年ほど前に提唱しました考え方を基礎にいたしまして、17年前にカナダの5万人ほどのまち、コモックスバレーで始まりました。今では世界で約2,500カ所、日本でも既に約20カ所で実施されております。その目的も多様でして、福祉サービス、生活、あるいは商店街や地域の活性化などをねらったものがあります。
それでは、普通のお金と何が違うのか、どういうメリットがあるかということですが、1つ目としまして、まず、その地域だけで使えることです。ですから、地域の外にお金が出ていきません。普通のお金の場合は、資本家がその地域でお金を稼いで、悪く言えば、その地域のお金を吸い取ってため込んでしまうか、あるいは外で使ってしまう。そうしますと、地域のお金が吸い取られますと、地域全体のお金の量が減りまして、その地域でお金が回らなくなります。そして不況となって倒産や失業者が増えてくる。しかし、LETSはその地域でしか使えませんので、お金が吸い取られることがなくて、地域の中でお金が循環します。よって、経済の活性化が図られます。
2つ目のメリットですが、LETSには利子がないということです。普通のお金は利子がつきますので、だれもが銀行に預けて少しでもお金を増やそうとします。みんながどんどん銀行に預けますと、やはり市場のお金が減りまして不況になります。今日本の個人金融資産が1,200兆円あると言われております。このため込まれた莫大なお金が市場に流通しないのが不景気の原因ともいえます。LETSは利子がありませんので、ため込まれずにどんどん地域を循環し、やはり経済効果が上がります。バブルやインフレもまずありません。普通のお金はきょうの食費にも使われますし、金融市場や株式市場でマネーゲームにも使われます。少数のマネーゲームが大多数の食費を脅かしています。LETSにはマネーゲームはありません。
このような経済効果をねらった例として、アメリカの3万人ほどの田舎まちですが、イサカ市というところのイサカ・アワーが有名です。これはその紙幣ですが、イサカ市では8年ほど前からこれが始まっておりまして、これまでに2億円ほどの経済効果がありました。今では銀行でも使えます。最初は40人から始まりましたが、現在は個人が1,300人、地域の企業、店舗が400件以上参加しております。また、アルゼンチンのRGTは5年前に始まり、今現在世界最大規模になっております。経済効果は年間約400億円以上あると言われております。これも最初はたった20人からスタートしまして、今現在は25万人が利用をしています。日本でも、千葉市で「ピーナッツ」という地域通貨が商店街の活性化に役立っております。
経済効果のほかにもメリットはありまして、3つ目としまして、環境にやさしいということです。LETSが地域内で循環するということは、物やサービスも地域内で循環します。地域内で物やサービスが循環するということは環境にやさしいということです。例えば、先ほどの「おうみ」、市民が集めた牛乳の紙パックを再生業者に「おうみ」で買ってもらい、今度は、それを原料にしたティッシュペーパーを市民が「おうみ」で買い取るというリサイクル計画も進んでいまして、環境に一役買おうとしております。
4つ目のメリットですが、これが非常に大事なことでありまして、「おうみ」や先ほどの「レッツチタ」などのように、福祉サービスや生活そのものに利用した場合、福祉や生活の向上は当然ですが、何よりも地域での助け合い、相互扶助が盛んになって、人と人がつながったまちづくりができるということです。昨今の地域離れ、隣の人は何する人ぞといった風潮が多治見でも大きくなりつつあります。例えば、よその子供のことは見て見ぬふりだったりと、無関心、無干渉が進んでいます。「ちょっとしょうゆ貸して」というようなことも最近はなくなってきました。社会の変化が人と人とのつながりを弱くしています。そんな現代にあって人とのつき合い、信頼関係を取り戻すための新しい道具としてLETSに注目したいと思います。いわゆるコミュニティーの再生です。ほかにもメリットがありますが、省略します。いずれにしても、経済の活性化ですとか、それから福祉、生活、環境、コミュニティーの再生などいろんなことに使えます。そして、LETSは今までのお金の常識を大きく変えます。多治見にも芽生えさせたいと思います。「おうみ」じゃなくて「たじみ」ですとか、あるいは「おりべ」とか、何でもいいんですが、ただ、残念ながら行政主導では恐らくうまく行きません。市民が主体となって進めた方がベターです。
そこで、ここでの提案は、行政に最初のきっかけづくりをしてほしいということです。ただ、職員の方もLETSをまだほとんど御存じないでしょうから、まずLETSの調査・研究を役所内で進めていただき、次に市民向け研究会、勉強会を実施していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。LETSスタートできることを願います。
次に、2つ目のテーマ、渋滞対策でTDMの提案です。
多治見の道路はどこもかしこも渋滞ばかりです。道路への市民の御意見、御要望は非常に多く承っています。市はこの道路問題を解決するために、昨年、道路網構想という将来に向けた道路づくりの計画を作成いたしました。少し遅過ぎた感もありましたが、これはこれで評価したいと思います。ただ、道路整備の優先順位など疑問点もありまして、その点につきましては、昨年の12月議会で指摘、要望させていただいたところです。この道路網構想の内容についての紹介は割愛しますが、普通、道路が渋滞すれば、この構想のように新しい道をつくるか、あるいは今の道を広げる、2車線を4車線にしたりする、どちらかになるわけです。これが今までの渋滞対策の常識でした。新しい道路をつくったり道路を広げたりすることを専門的には道路容量拡大といいます。道路容量を拡大するためには工事費はもとより用地の買収に膨大な費用と時間がかかります。なかなか思うように新しい道路がつくれません。そこで、道路はそのままにしておいて渋滞を解決しようというのがTDMです。
TDM、トランスポーテーション・ディマンド・マネジメント、きょうは英語がたくさん出てきます。訳しますと、交通需要管理、このTDMは、一言で言えば、走ってる車の量そのものを減らしたり車の流れを変えたりする手法です。細かく五つの考え方があります。
1つ目、手段の変更です。例えば、車に乗っている人が鉄道やバス、自転車に切りかえたら、その分車が減ります。もちろん、今のままでは車の人が鉄道やバスに切りかえようとは思いませんから、今以上に便利にしたり、つまり本数を増やしたり、路線を増やしたり、あるいは安くしたり、時間を正確にしたりして、利用者が車よりこっちの方がいいと思えるようにすることが大事です。バスでしたらバス停に自転車置き場を設置したり、バスが近づくと優先的に信号か青色になる、そういう信号があるわけですが、そういったものを導入してスピードアップしたりと、いろいろな具体的な方法もあります。このように公共交通機関や自転車の利用を促して、車の量を減らすのが1つ目の手段の変更です。
2つ目、経路の変更です。車の流れを変えるやり方です。例えば今、多治見では中央線の東栄町付近に新しい駅をつくろうという構想が持ち上がっておりますが、これが実現しますと、多治見駅に集中してくる車が分散できます。そうしますと、中心部の混雑を緩和することができます。
3つ目としまして、自動車の効率的利用です。相乗りですとか、荷物の共同集配、あるいは企業のシャトルバス、海外では相乗りの優遇、共同集配などが実際に行われております。
4つ目として、時間帯の変更、フレックスタイムや時差出勤などです。
5番目、発生源の調整、勤務日数の調整ですとか在宅勤務などです。
ほかにも、東京都が都内に入るすべての車から通行料といいますか、進入料を徴収するという壮大な計画を今進めているようであります。これも一種のTDMです。
昨年、TDMの先進地であります浜松市を見てきました。浜松市ではTDMモデル都市という国の指定を受けて、国の予算もうまく使いながら、バスの利便性向上など多面的な取り組みを今進めています。
また、このTDMは渋滞対策だけではなく、別の観点からも考えておく必要があると私は思っております。つまり、今は車社会です。しかし、この先30年、50年先を考えたら、果たして今のようにたくさん車が走っているかどうかという問題です。この先、少子化で人が減ってきます。つまり、車を運転する人が減ってきます。高齢者が増えてきます。車は運転できません。CO2 、地球温暖化などで車が抑制されます。肝心なガソリンや石油は30年後に残っているでしょうか。安全なほかのエネルギーは間に合うんでしょうか。そんな先々の可能性も視野に入れながら道路問題、車問題を考えていく必要があります。言い方を変えれば、TDMは渋滞対策だけではなくて、高齢化対策、環境対策、エネルギー対策にもなるということです。やり方によっては中心市街地の活性化にも使えます。もちろん、今のところ道路づくりも欠かせません。道路づくりと将来に向けたTDMとをバランスよく進めていく必要があると思います。
そこで、質問です。三つに絞ってお聞きします。
1つ目、TDM導入についての今後の見通しはいかがでしょうか。
2つ目、具体的なことも聞いておきますが、パーク&ライド、サイクル&バスライドの推進についてのお考えをお伺いいたします。パーク&ライドというのは、車を駐車して鉄道に乗りかえることです。サイクル&バスライドとは、自転車を駐輪してバスに乗りかえることです。いずれも駐車場ですとか駐輪場の整備が必要になってきます。
3つ目の質問、公共車両優先信号、PPPSの導入についてのお考えをお伺いいたします。先ほど紹介いたしましたが、バスが近づくと優先的に青色になる信号、これを公共車両優先信号、PPPSといいますが、この導入を検討いただきたいと思います。
次に、3つ目のテーマ、環境問題についてお伺いいたします。
環境問題は私の最大の政治テーマです。人間、何といっても健康が一番です。しかし、昨今の環境問題は、めぐりめぐって自分たちの健康、あるいは子供や次の世代の健康や命を脅かすようになってきました。決して大げさではありません。当たり前ですが、体、健康が人間にとって一番大事ですから、私は環境問題に取り組み続けます。環境共生都市多治見の実現に向けて17回目の質問になります。
今回はごみ問題を取り上げます。この4月からごみの23分別が始まりました。埋立処分場が現状ではあと2年で一杯になってしまいます。次の埋立処分場のめどは全く立っていません。新しい処分場を確保することが急務ですが、同時にごみを減らすことも大事です。新しい処分場をつくっても、そこが一杯になったらまた次の処分場をつくらなければなりません。その繰り返しです。いつか限界が来ます。だから、ごみを減らそう、最後は埋め立てをゼロにしようということでその第1段階として23分別が始まります。リサイクルできるものはリサイクルして、その分ごみを減らそうということです。市民の皆様には大変な御協力をいただかなくてはなりません。ただ残念ながら、このリサイクルだけでもやはり限界があります。
3年前にもここでお話をしました4Rの話をもう一回させていただきます。また英語で恐縮ですが、Rが四つで4Rといいます。下から御説明いたします。
リサイクル、これは御存じのとおり、牛乳パックを再生しましてティッシュをつくったり、あるいはアルミ缶を溶かして別のものにしたり、リサイクル。
次にリユース、再使用といいますが、ビール瓶ですとか1升瓶、これは洗ってそのまま使えます。このようにそのままの形でもう一回使うこと、これがリユースです。リサイクルは、一度溶かしたりしますのでエネルギーがかかります。そういう意味で、リサイクルよりもリユースの方法が環境にやさしいと言えます。今、中古のチャイルドシートの提供を行っておりますが、これもリサイクルではなく、そのまま使いますのでリユースになります。
次にリデュース、減らす、洗剤やシャンプーは詰めかえ用を買いますと、容器の分ごみが減ります。スーパーでは食品は大体トレーに乗っていますが、昔ながらのかご盛りですとか、はかり売り、あるいは袋売り、そういったものがあれば、トレーの分ごみが減ります。使い捨て商品ではなく、長持ちする商品を選ぶのもこのごみを減らすことになります。
次にリフューズ、やめる、昔のように自分の買い物かごを持参して、スーパーやコンビニでもらうレジ袋を断る、つまりやめれば、その分ごみがなくなります。
循環型社会システム構想を進める市民の会という多治見の市民団体が市内13のスーパーでレジ袋の使用量の調査をした結果、1カ月で85万枚、重さにして3.4トンか使われていることがわかりました。1世帯当たり月25枚の計算ですが、ちりも積もればごみになるということです。ほかにも食品の例を取り上げますが、京都市のごみ調査では、全く手をつけていない食品ごみが家庭ごみ全体の6%あったということです。多治見ではどうでしょうか。余分なもの、不要なものは買わない、やめることが大事です。
今、下から説明いたしましたが、実は上の方が優先順位が高いんです。まずやめれないか、そして次に減らせないか、そして再使用できないか。それでもだめなら最後の手段がリサイクルということです。リサイクル、出たごみをどうするかじゃなくて、ごみが出ないようにする、これが大事なんです。そして、今度始まる23分別はまだこのリサイクルの段階なんです。
そこで、1つ目の質問は、リフューズ、リデュース、リユースに行政としてはどう取り組むかをお伺いいたします。
もう一つ、リサイクルの問題ですが、ペットボトルの回収では、御存じのように引き取り手がなくて大畑にしばらく山積みされていました。新聞紙など古紙の引き取りなどは、昔はお金がもらえたんですが、今は大体ただかあるいはお金をつけて引き取ってもらっています。市民からの回収は進んでも業者の引き取りが進まない、そういう現状です。なぜ業者の引き取りが進まないか。一言で言えば再生品が売れないからです。ペットから再生した作業服ですとか、あるいは再生紙のコピー用紙、あるいは再生紙のティッシュ、そういったものが売れないからです。逆に言えば、買われないからです。再生品を買って初めてリサイクル、サイクルの輪がつながるわけですが、なかなかその再生品が買われません。
そこで、もう一つの質問は、リサイクルの輪をどうつなげるか、お伺いいたします。
ただ、この4Rの問題は地方行政では解決できません。私は常々国の施策の甘さを感じます。しかし同時に、市民の取り組みで変えていけるとも思っております。説明は省きますが、グリーンコンシューマ、環境にやさしい消費者が社会を動かします。この場を借りて市民の皆様の御協力をお願いいたします。
これで、私の提案や質問を終わりますが、最後に、3つのテーマ全体を通して言いたかったことがあります。それは既にお気づきかもしれませんが、これまでの常識をもう一度考え直すこと、別の角度から見てみること、つまり視点の転換、発想の転換がこれからは必要であるということです。普通のお金を対象にした経済じゃなくて、地域通貨という新しい発想による経済、渋滞するから道路をつくろうじゃなくって、車そのものを減らそうという発想、リサイクルすれば解決するんじゃなくって、ごみをもとから減らそうという視点、こうした視点や発想は残念ながら日本はおくれています。だから、全部英語ばっかりでした。視点の転換、発想の転換、施策の転換、転換の時期が来ていると私は感じます。今、世の中は曲がり角にあります。今までの延長線上では行き詰まるばかりです。皆さんはどう思われるでしょうか。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
P.293
◎助役(江口賢治君) 私からLETSの御質問にお答えを申し上げたいと思います。
御提案をいただきましたLETS、地域通貨と呼ばれる地域での交換、交易システムにつきましては、地域で暮らす市民の方々がお互いに援助し合い、地域内で助け合って生活していく、まさにコミュニティ支援システム、そういう点では有効だと言われておりますし、そのように感じております。それで実際に、ただいま御紹介もございましたけれども、LETSが行われております地域の状況等を参考にしながら、こうしたシステムの内容の調査、研究を始めたいと思います。
また、市民向けの研究会を行政主導で始めるというようなことはという議員の御指摘もございましたけれども、行政が主導するということには、やはり若干の疑義が残るような感じもいたします。いずれにしましても、現在のところでは調査、研究に手をつけてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
P.293
◎都市計画部長(荒川康利君) TDM、交通需要管理についてお答え申し上げます。
交通渋滞の緩和のためには自動車交通に対応した道路整備を行うだけではなく、これからの環境問題、高齢社会を見通し、公共交通機関の利用推進や歩行、自転車利用の促進など、自動車交通量を減らすためのTDM、交通需要管理施策への取り組みが必要であるというふうに認識しております。
TDM施策といたしましては、議員より御提案のありましたパーク&ライド、サイクル&バスライド、公共車両優先信号などの公共交通への転換策、時差出勤などさまざまな施策があります。先進都市で実験的に導入されております。TDM施策の方向性といたしましては、昨年8月に策定いたしました多治見都市計画道路網構想の中で、本市の地域特性から見て、バス、鉄道などの公共交通への転換が望ましいとの方針が提案されておりまして、5次総の中では、公共交通機関の利用向上を図るため、バス路線、料金等のあり方の検討や、コミュニティバスの運行などのバス交通の充実を促す施策や、自動車交通量の削減を図るため、歩行、自転車への転換策やJR、バスなどの公共交通機関への利用転換策など、自動車利用者の交通行動の変更を促す方法も検討していきたいというふうに考えております。
いずれにいたしましても、TDM施策の導入は、市民ライフスタイルの変更が必要不可欠でありますので、市民も含めた検討組織を立ち上げ、どの方策が本市の地域特性に合致し、また実行可能であるかなどについて検討していく予定をしておりますので、よろしくお願いいたします。
P.294
◎環境経済部長(岡田幸三君) 環境共生都市の実現につきまして、リフューズ、リデュース、それからリユース、これにどう取り組むか。それからリサイクルの輪をどうつなげるか。この2点につきまして、合わせて答弁をしたいというふうに思います。
議員御指摘の四つのRに関する施策を有効に進めるためには、環境教育の推進や関連イベント開催等によります、いわゆるグリーンコンシューマのマインド養成、再生品の開発、普及・宣伝等のグリーン購入の外的条件を整備することが必要であると考えております。その意味では、4月から実施をいたします23分別は、リサイクルの手段ではございますが、分別、洗浄などの手間をお願いすることで、逆に、そうした手間のかからない商品の選択等の消費行動へ結びついてくれるのではないかと期待をしているところでございます。言いかえますと、一つのRがほかのRへと波及をしていく、そういったことを期待をしております。
延べ300回にわたります地区の説明会では、この取り組みを契機に、ごみを安易に増やさないようにお願いをしてきております。これに共感をしていただきまして、ごみの減量に努力をしたいとする意見も多く受けております。ごみ問題に対する関心がこのように高まる中で、資源循環の輪を結びながら、真の循環型社会を築いていくため努力をしてまいりたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げます。
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◆11番(山本勝敏君) 最後、要望をさせていただいて、終わらせていただきます。
LETS、地域通貨につきましても、まず庁舎内で研究を始めるという大変前向きな御回答をいただきまして、ありがとうございました。恐らく、先ほど私も述べましたように、確かに行政が全くの主導権をとってはうまく行かないと思います。まずは庁舎内で研究していただいて、きっかけづくりとして、そういった市民向けの勉強会、研究会をまずは開催していただく。そういう中から、御参加された、例えば商店街の方ですとか、あるいは婦人会の方、福祉団体の方、さまざまな方々をお呼びして、そういう勉強会、研究会をした中で、よし、じゃあ自分がやってみようという方々が出てきていただける、そんなことを期待しておりますので、そういった流れで今後研究を進めていただければというふうに思います。
また、TDMに関しましても、検討組織を市民を含めて立ち上げるということですので、大変心強く思います。先ほども申し上げましたように、道路づくりももちろん大事です。しかし、それと並行してこのTDMもぜひ実現に向けて取り組んでいただきたいというふうに思います。確かに多治見は道が混んでおります。ですから道を広げたい、もっとつくりたいところですが、多治見の財政も非常に圧迫されております。そういう意味では、こういった別の手法で、財政難をも乗り切りながら解決策を見出していくということで、大変期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
また、ごみの問題につきましても、4月から23分別が始まりますが、そういった中で、部長の御答弁にもありましたように、リサイクルのRがほかの三つのRに波及していくことを期待しておりますので、ぜひとも皆様方の御協力をお願いいたします。
以上で、要望を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)